深視力検査に受からない!?原因と対策方法を教えます
2021.12.21
目次
深視力とは
そもそも「深視力」という言葉を聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。
「深視力」とは、見ている物の立体感や距離感を把握できる能力のことをいいます。
つまり健康診断で測るような、一般的にいう視力とはまた違う「見る力」なのです。
深視力検査はどんなときに行われる?
深視力検査は、普通・二輪以外のほとんどの運転免許試験で実施されます。
運転技術が高いだけでは、免許取得はできません。
特殊な車両を安全に運転するには、距離や車幅を正確に把握できる力が必要です。
そのため、免許試験をパスするには、深視力検査を避けて通ることはできないのです。
深視力検査の方法
深視力検査は「三桿法(さんかんほう)」というやり方で測定します。
これは、奥行知覚検査機という機械を用いて行われます。
具体的な流れは、以下の通りです。
- 検査機を覗くと、棒が3本並んでいるのが確認できます。
- 真ん中の棒だけが前後して動きます。(両端の棒は動きません)
- 3本の棒が同じ直線上にあるタイミングになったら、ボタンを押して動きを止めます。
- 以上の動作を3回行います。
3回の測定で、平均誤差が2cm以内であれば合格とみなされます。
免許試験の深視力が受からないという方へ
「また深視力検査で落ちてしまった…。もう諦めなければいけないのか?」
このように嘆いたり落ち込んだりしている人は、結構いるのではないでしょうか。
せっかく実技を頑張ったのに、その努力が水の泡になってしまったら悲しいですよね。
ですが、諦めるのはまだ早いです。
深視力は、トレーニングで改善できる場合があります。
さらに、検査する上でのテクニックを知ることも、合格率を上げる秘訣です。
気持ちを切り替えて、次の試験に向けてしっかり対策していきましょう。
深視力検査に受からない原因
深視力検査の対策をするためには、まず「受からない原因」を知ることが大切です。
検査を突破できない人の主な特徴は、以下の通りです。
検査のコツを掴めていない
健康診断で行う視力検査と違い、そもそも深視力検査は受ける機会が滅多にありません。
誰だって、初めて経験することには不安を感じてしまいますよね。
それが合否を分ける試験であれば尚更です。
緊張と焦りで本来の実力が出せなかったという人も実は結構多いのです。
まず深視力検査の仕組みを知り、慣れるためのトレーニングをしっかり行いましょう。
メガネやコンタクトレンズの度が合っていない
「試験に通るには、メガネやコンタクトレンズは必須アイテム!」
それだけを考え、準備万端のつもりで試験会場に向かう人がいます。
確かに近視や乱視の人が裸眼で試験に挑むと、なかなか受かるのが難しいでしょう。
しかし矯正視力でも、度が合っていなければ意味がありません。
むしろ、自分の目に合っていないことで深視力が落ちてしまうケースもあります。
心当たりのある人は、眼科や眼鏡屋で今一度確認してもらいましょう。
斜位である
斜位とは、片目だけで物を見たときに、見てない方の目の視線がズレる症状のことです。
両目で見る場合は症状が見られないので「隠れ斜視」ともいわれています。
多少のズレであれば、多くの人にみられる現象だそうです。
しかしこのズレが、距離感や奥行きを掴みにくい原因となることもあります。
深視力検査に受かるためにすべきこと
「試験前に本番と同じような練習をしたい!」
実は、それを叶える方法があります。
免許試験と同じタイプの深視力検査を、実施できる眼鏡屋があるのです。
そこへ行けば、有料で検査を受けることが可能です。
深視力測定を制すには、慣れることが肝心です。
最初はできなくても、練習するうちにタイミングやコツが分かってくるようになります。
ただ眼鏡屋によっては測定機がなかったり、練習だけでは使用できなかったりする店舗もあります。
まずはお近くの店舗のHPなどで。事前に確認してから行きましょう。
また、眼鏡屋に行くことが難しい人は、専用のアプリや動画を使うのも1つの手です。
深視力検査に合格するためのテクニック
真ん中の棒の太さに注目する
三桿法では、見た目が同じ3本の棒が一直線上にあるかどうかを判断するものでした。
この中で動くのは、真ん中の棒だけでしたね。
ここでポイントなのが、真ん中の棒の「太さ」だけ微妙に変わって見えるということです。
つまり、両隣の棒より太く見えるときは手前、細く見えるときは奥にあります。
はっきりとは分かりにくい違いですが、1つの目安として知っておくと良いでしょう。
深視力を改善するためのメガネを作る
斜位の人が両目で距離感や立体感を捉えようとすると、眼精疲労になりがちです。
そんなときに、おすすめしたいのが「プリズムメガネ」です。
これを使用すれば、ズレを補正し、目の疲れや負担を軽減する効果が期待できます。
斜位で悩んでいる人は、まず眼科や眼鏡屋に相談してみて下さい。
目の調子を万全にしておく
試験当日は、目の調子をしっかり整えておくことが大切です。
そのために前日は、目を酷使する作業はほどほどにし、充分な睡眠を取りましょう。
また、目の健康をキープするルテインサプリを飲むのもおすすめです。