タクシーの初乗り料金とは?知っておくべきことと割引制度について
2023.05.26
普段利用するタクシーですが、どのような仕組みで料金が決まっているのか疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
料金は各社によって異なるものの、基本的には国交省のガイドラインに則った価格であるため、大きな差額は生じません。
しかし利用方法によって追加料金も加算されるため、タクシー会社によって料金が変わると思っている方も多いです。
そのため本記事では、タクシーの初乗り料金と計算方法、割引制度について紹介します。
これからタクシーを利用する方はぜひ参考にしてください。
目次
タクシーの初乗り料金とは
タクシーの初乗り料金はいわゆる乗車時の基本料金です。
走行距離に関係なく、乗車した時点で必ず発生します。
仮に100mの移動距離であっても初乗り料金は支払わなければいけません。
初乗り料金は乗車するタクシーの窓に記載されていることが多いため、乗車前に確認することができます。
移動距離が短いのであれば、初乗り料金が安いところがおすすめです。
とはいえ地域やタクシー会社によって初乗り料金の価格は異なります。
以下の表は都道府県ごとの初乗り料金の相場価格です。
東京都 |
420円 |
神奈川県 |
500円 |
大阪府 |
680円 |
愛知県 |
540円 |
福岡県 |
860円 |
千葉 |
500円 |
京都 |
420円 |
近年では東京都が初乗り料金の値上げを行い、420円から500円となりました。
他の都道府県でも値上げが予想されます。
そのため上記の価格は相場と認識し、乗車する前にタクシーの窓の初乗り料金を確認しましょう。
初乗り料金以降の料金計算方法
タクシー料金は初乗り料金の他に以下の料金が加算されます。
・加算料金・・・初乗り料金に加え、移動距離と時間に対して加算される料金
・時間距離併用運賃・・・渋滞など時速10㎞以下で85秒走行すると80円加算される料金です。
・深夜割増料金・・・22時から5時までの間に乗車した場合、2割加算される料金です。
・待機料金・・・指定の場所に呼ばれたタクシー会社が、乗車客の都合により5分以上待機していた場合に加算される料金です。
・予約料金(迎車料金)・・・指定の場所に迎えに行ったときに課せられる料金。ただしタクシー会社によっては無料の場合もあります。
タクシー料金は移動距離だけでなく、時間も関係してきます。
渋滞などが発生すると、移動していないからタクシーメーターが動かないと思われがちですが、時間距離併用運賃が加算されるため注意してください。
また深夜帯は、どこのタクシー会社も2割加算するのが通常です。
さらに待機料金や予約料金など、時間がかかる場合も追加料金として加算されるため注意しましょう。
タクシーの割引制度
タクシー料金のシステムを理解していないといつのまにか高額となっていることも多いです。
少しでも安くするためには割引制度を理解しておきましょう。
ここではタクシー料金を割引できる制度を3つ紹介します。
タクシー会社にはクーポンがあることも
タクシー会社によっては会社独自のクーポンを設けていることもあります。
スマホアプリで会員登録を行うと、初回利用料〇〇%引きという会社もあります。
移動距離が長く、深夜帯などであればタクシー料金を安くすることができます。
事前に使うタクシーが決まっているのであれば、タクシー会社のホームページで確認してみましょう。
障害者割引、高齢者割引
障害者手帳を所有している方は、支払時または乗車時に運転手に提示することで1割引きを受けることが可能です。
さらに10円未満の端数は切り捨てされます。
例えばタクシー料金が820円の場合、1割引きで738円、端数切捨てで730円になるということです。
障害者割引は平成2年度から運輸省で定められたため、どのタクシー会社でも共通です。
また高齢者を対象としたタクシー券なども各自治体で定めています。
さらに民間のタクシー会社でも定めていることが多く、1割前後割引されます。
詳しい条件は自治体やタクシー会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
空港定額や遠距離割引
空港から目的地まで直行する場合は、空港定額を設けているタクシー会社もあり、通常の料金より割安に利用できます。
また東京都などでは9,000円を超える遠距離移動に関して、10%の割引を設けているタクシー会社もあります。
特に都心部では空港定額と遠距離割引を設けている会社が多いです。
利用する際は事前にタクシー会社のホームページで確認しておきましょう。
まとめ
タクシーの料金は初乗り料金と加算料金で決まっています。
初乗り料金は地域やタクシー会社によって異なるため、少しでも安く乗車したい方は、事前に調べておきましょう。
また時間距離併用運賃や深夜料金など、加算されるシステムもあるため注意が必要です。
何も気にせず利用すると高額な料金にもなりかねません。
そのため利用する前にタクシー会社のクーポンがないか、割引制度が利用できないかチェックしておくことが大切です。