空調タクシーメーターの上がり方とその理由:タクシー料金の仕組み
2023.05.10
タクシーに乗っている最中、ふと「どのように料金が上がるのだろう」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
またこれから初めてタクシーに乗るという方は、どれくらいの料金になるのか不安になる方もいらっしゃると思います。
さらに近年では料金価格の見直しがされています。
本記事では、タクシーメーターの上がり方と値上げする理由について紹介します。
最後には上がり方に関するポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
タクシーメーターの上がり方
タクシーメーターの上がり方は以下の3つの要素から成り立ちます。
時間距離併用運賃
時間距離併用運賃とは、時速10㎞以下で走行した場合、85秒毎に80円加算されるシステムです。
渋滞などによって全く進まない状態となると、さほど動いていないのにタクシーメーターが上がることになります。
初乗り運賃
初乗り運賃は乗車した時に発生する基本料金です。
タクシー会社によって初乗り運賃は異なりますが、乗車席のまどに記載されているため、乗車前に確認することができます。
深夜早朝、迎車などで追加料金が発生する
深夜22時から5時までの時間帯は、深夜料金として2割加算されます。
また迎車など、来てほしい場所にタクシーを呼ぶと予約料金として数百円程度加算されます。
タクシー料金が値上げする理由
近年タクシー料金が値上げされると話題になっています。
東京23区では15年ぶりに料金が見直しされ、初乗り料金が420円から500円に上がったと言われています。
値上げする背景には以下のような内容が挙げられます。
人手不足や人件費の高騰
タクシー会社は人手不足が続いています。
そのため、人材確保をするためにも各社人件費を上げています。
人件費が上がるということはタクシー料金にも加算されるため、値上げされている理由の一つともなります。
車両の維持管理費用
特に大手のタクシー会社となると、数百台の車両を維持しなければいけません。
コロナ渦によってタクシー会社の利益も減った一方で、保険料やメンテナンス料などは変わりません。
そのような車両維持費を確保するためにもタクシー料金に加算されています。
燃料費の高騰
ガソリン代の高騰がタクシー料金の値上がり要因の一つです。
ガソリン価格推移グラフ 最近5年間のレギュラー価格 – e燃費を見てわかる通り、2020年では1リッター115円前後だったものの、2023年3月では155円にも値上がりしていることがわかります。
ドラレコ設置やキャッシュ対応のため
タクシー運転手に対する恐喝はニュースでよく見かけます。
そのため各車両に、ドライブレコーダーの設置をしなければいけません。
ドライブレコーダーは商品によって価格は異なるものの、1万円前後にもなります。
さらに近年では現金支払いよりスマホなどを使ったキャッシュ払いが増えてきました。
そのような支払対応ができる機器の設置費用もタクシー料金が値上がりした理由の一つとして考えられます。
タクシーメーターの上がり方に関するポイント
最後にタクシーメーターの上がり方に関するポイントについて紹介します。
距離や待ち時間の計算方法を理解する
タクシーを利用する際は、移動距離や待ち時間の計算方法を理解しておくことで、ある程度利用料金を想定することができます。
タクシー料金は初乗り料金に加え、233mを走るたびに80円ずつ移動距離料金が加算されます。
さらに予約や待機してもらうとプラスで数百円程度加算されます。
もちろん待機してもらう時間が長くなるほど料金は高くなるため注意してください。
加えて深夜となると2割加算されます。
それらを全て網羅しておくとタクシー料金をある程度想定することが可能です。
追加料金がかかる場合は事前に確認する
追加料金が発生するかは事前に確認しておきましょう。
以下の4つが初乗り料金と加算料金に加えて加算されます。
・時間距離併用運賃
・深夜割増料金
・待機料金
・予約料金(迎車料金)
空港や高速道路などの利用についても確認する
高速道路を利用した場合、一般的な高速道路利用料が加算されます。
タクシーも賃走から高速へ切り替わり、時間距離併用運賃がストップする仕組みです。
そのため渋滞などが予想される一般道より高速道路の方が安いというケースは少なくありません。
あらかじめ渋滞が予想される道路がわかっているのであれば、高速道路を使った方が良いかもしれません。
また最寄り駅や大きな駅から空港までを専用で送迎するタクシーもあります
。
料金はタクシー会社によって異なるため通常のタクシーより100%安いとは言い切れませんが、ある程度利用料金が安い傾向にあります。
さらに最短の移動距離を把握しているため、急いでいる方にも向いています。
まとめ
タクシーメーターは時間距離併用運賃と初乗り料金、追加料金で加算されます。
近年ではタクシー料金が値上げを発表しましたが、決して高額というわけではないので安心して利用してください。
ただし追加料金が発生するとタクシー料金も高くなるため、事前に確認しておくようにしましょう。