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「育児支援タクシー」とはどんなタクシー?4つのコースやメリット、料金などを解説

「育児支援タクシー」とはいったいどのようなタクシーなのでしょうか。

「育児支援」という名前がついているからには、育児中の親子が利用できるタクシーのことのようですが、普通のタクシーとはどこが違うのでしょうか。

「育児支援タクシー」とは、これからお母さんになる妊婦の方や、子育て中の親御さんが利用できるタクシーサービスのことです。

この記事では、「育児支援タクシー」の4つのコース、利用することのメリット、料金などについて解説します。

「育児支援タクシー」とはどんなタクシー?4つのコースやメリット、料金などを解説

育児支援タクシーとは

一般社団法人全国子育てタクシー協会が主催する育児に関する専用の講習を修了したタクシーの運転手が、専門に運転するタクシーのことを「育児支援タクシー」といいます。

乳幼児といっしょに外出する時や子供だけで外出する時の送迎を、保護者に代わってサポートするタクシーです。
また、妊婦の方や幼い子供といっしょに乗車した親御さんに対し、いろんな配慮があります。

たとえば、妊婦の方のために優しい運転をしたり、車内でのサービスがあったりします。
そのほか、小さな子供のためにチャイルドシートも完備しています。

一般的なタクシーは、送迎の際、子供だけを乗せるということはまずありません。
しかし、育児支援タクシーの場合は、保育園や学童保育、塾や習い事などに行く時の送迎を、子供が1人の場合でも行ってもらえるのが特徴です。

育児支援タクシーの4つのコース

育児支援タクシーには、以下の動物の名前が付いた4つのコースがあります。
それぞれのコースの概要とメリットをご説明しましょう。

1.カンガルーコース

基本的に親子が同時に乗車する際に利用されるコースで、荷物は、依頼すれば玄関先まで運んでもらえます。

幼稚園や保育園の送迎、買い物、病院などへ出かける時で、荷物がたくさんある場合などに便利なコースです。

2.ひよこコース

突然残業になり、保育園へ子供のお迎えに行けなくなってしまうことがあります。
また、悪天候の日に子供1人で学校や幼稚園、塾などに行かなければならないといったこともあるでしょう。

そのような、子供が1人で移動しなければならなくなった時に便利なコースです。

保護者の元へ、その日の運転手が誰になるのかの事前通知があります。
また、送迎が終わったら、完了報告を受け取ることが可能です。
そのため、保護者は安心して送迎を依頼できます。

3.こうのとりコース

妊婦の方が陣痛がきた時などに、電話1本ですばやく対応できるためのコースです。
出産予定日や産院などを事前に登録しておきます。

4.ふくろうコース

夜間に子供が急に発熱した場合などに、すぐさま病院にかけつける時に利用できるコースです。

自家用車で病院などに行く場合、親御さんは運転をしなければならないので、座席の子供の病状を確認したり抱いたりできません。

しかし、育児支援タクシーなら、自分で運転する必要がないので、しっかり子供の容体を確認したり抱いたりすることができます。

育児支援タクシーの隠れたメリット

育児支援タクシーには「保険」という隠れたメリットがあります。

通常のタクシーの場合、保険は乗車中の事故などに対して補償されるのが一般的です。
しかし、育児支援タクシーの場合は、乗車中のみならず降車して目的地に着くまでに発生した事故も補償されます。

たとえば、ひよこコースを利用して子供が1人で塾に行こうとしていた場合、降車してから塾に着くまでの間に、ころんでケガをしたという場合でも補償が可能です。

このように考えると、育児支援タクシーは送迎のサポートだけではなく、子供の身の安全を守るためにも大切なサービスであるといえるでしょう。

育児支援タクシーの料金

育児支援タクシーは通常のタクシーと比べて料金は大幅に高くなるのでしょうか。
育児支援タクシーの料金はどうなっているのか見てみましょう。

育児支援タクシーの料金は、タクシー会社によって異なります。
東京の日の丸交通を例に見た場合は以下のとおりです。

距離が13キロメートル以内でかつ60分以内であれば、迎車料金、予約料金込みで一律4,650円です。
それを超えると走った分の料金が加算されます。

ただし、東京23区および武蔵野市、三鷹市以外では、310円の迎車料金と、1,030円のドライバー指定料が必要です。

東京の普通タクシー料金の場合、1,052mまでが410円、それ以降は237mにつき80円加算されます。
この計算だと13km乗車の場合は約4,443円ですので、育児支援タクシーと普通のタクシーはほぼ同じ料金といえるでしょう。

まとめ

育児支援タクシーは、通常のタクシーとほとんど変わらない料金で、子育て教育を受けた専門のドライバーが運転するため安心です。
しかも、到着地までの保険が付くというメリットもあります。

最近は育児支援の一環として、育児支援タクシーの導入に積極的に取り組む自治体が増えてきました。
これからはますます「育児支援タクシー」は全国展開が進むことでしょう。

子育てに忙しい親御さんは、ぜひ「育児支援タクシー」を上手に利用してみてはいかがでしょうか。

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