登録しておくだけで利用できる陣痛タクシーとは?利用手順や料金の注意点などを解説
2023.10.10
突然の陣痛にも対処できる「陣痛タクシー」というタクシーサービスをご存じでしょうか?
出産間近の妊婦の方が登録しておくだけで、陣痛がきたらタクシーで迅速に病院へいくことができるサービスのことを「陣痛タクシー」といいます。
この「陣痛タクシー」を利用するにはどうすればよいのでしょうか。
この記事では、陣痛タクシーと普通タクシーの違いや利用手順、利用料金、注意点などについて解説します。
出産を予定している方は、ぜひご参考にしてください。
目次
陣痛タクシーとは
陣痛が始まった妊婦の方が優先的にタクシーを利用することができるサービスのことを「陣痛タクシー」といいます。
通常のタクシーの場合は、陣痛が来ても、タクシーが全て出払っているので配車ができないといわれることがあります。
また、万が一破水をしてしまったら、乗車拒否をされることもあるでしょう。
しかし、「陣痛タクシー」なら、陣痛が起こった時は優先して配車が可能です。
また、運転手は助産師さんによる講習を受けた人なので、病院まで安全に妊婦の方を送り届けてくれます。
おまけに、破水などで車内を汚した場合でも料金を請求されることはありません。
普通のタクシーとの違い
スマホアプリで、タクシーの迎車の手配ができるサービスとはどこが違うのでしょうか。
大きな違いは、「陣痛タクシー」の運転手は陣痛時の送迎講習を受けているということです。
陣痛で苦しい時は、タクシーの道案内もできないのが一般的ですが、出産する病院を事前に登録しているため、道案内する必要がありません。
「陣痛タクシー」を呼ぶ時は、24時間対応の陣痛専用ダイヤルがあります。
また、タクシーの中は急な破水に備えて、防水シートが完備されているので安心です。
利用手順
「陣痛タクシー」を利用するための手順はタクシー会社によって異なります。
東京都の「陣痛タクシー」の代表的な例をご説明しましょう。
1.事前に登録
タクシー会社のホームページにアクセスして、登録フォームから利用者名や電話番号、出産予定日、出産する病院の住所などを事前登録します。
登録しておけば、突然陣痛が来た場合でも、タクシーの運転手に道順などの説明をしなくても、迅速に病院に行くことが可能です。
登録しているものの、結果的にサービスを使わなくても費用がかかることはありません。
2. 専用番号に電話
陣痛が来たら専用番号に電話して、タクシーを呼びます。
陣痛はいつ起きるかわからないので、24時間受付可能です。
3. 出産する病院へ直行
タクシーに乗ったら、運転手に任せて出産する病院に直行します。
道順を案内する必要はありません。
料金はお迎え料金の410円がかかりますが、それ以外は普通のタクシーと同じ料金です。
万一、病院に着く前に破水してしまった場合でも、「陣痛タクシー」では防水加工のシートが用意されているので、クリーニング代を請求されることもありません。
4. 自動的に登録解除
登録した出産予定日から1カ月たったら、自動的に登録は解除されます。
そのため、利用者がいちいち解約の手続きをする必要はありません。
そのうえ、「陣痛タクシー」の利用が結果的になかった場合でも、違約金などを請求されることはありませんのでご安心ください。
陣痛タクシーの料金
特に、「陣痛タクシー」のサービスを受けるための料金は発生しません。
通常のタクシー料金と同じで、乗車した距離や時間によって計算されます。
支払方法はタクシー会社によってさまざまですが、妊婦の方が乗車するので、後払いが多いようです。
登録したタクシー会社に、事前に支払い方法を確認しておくと安心でしょう。
陣痛タクシーの注意点
自宅から単に近いだけという理由で、登録する陣痛タクシーの会社を選ぶのは危険です。
タクシー会社によって、サービス内容や対応、社員教育ができていないところもあります。
登録の際は親切にサービス案内をされたものの、いざ陣痛となり連絡したら利用できる距離ではないと乗車拒否をされるケースもあるようです。
また、すべての車が出払っていて空きのタクシーがないと言われるケースも耳にします。
できれば、ホームページや口コミで実績があるタクシー会社を調べ、その会社に連絡をし、サービス内容をよく確認してから登録するようにしましょう。
まとめ
「陣痛タクシー」は、陣痛や破水の時だけ利用できるのではありません。
入退院の送迎や、乳児健診、あるいは病院に行く前に実家に子どもを預けたいなどという場合にも対応可能です。
さらに、「陣痛タクシー」の登録者には無料で「マタニティギフトサービス」のプレゼントも行っています。
「マタニティーサービス」とは、産前産後に役立つグッズや、救急の連絡先、子どもの事故防止情報などをまとめたファイルのことです。
また、チャイルドシートを完備した「キッズタクシー」というタクシーサービスもあり、小児救急の資格を持った専門乗務員に安全に送迎してもらえます。
そのため、退院して自宅に戻る時や乳児健診の時にはとても便利です。
「陣痛タクシー」や「キッズタクシー」のサービス内容や利用方法などをしっかり確認して、自分にあったタクシーサービスを選択しましょう。